浴衣レッスン忘備録
この夏から、師匠の許可を得て姉弟子さんから引き継ぐ形で、着物屋さんの中で着付け講師のお仕事をさせていただいています。
昨日が2回目の浴衣レッスンでした。
20年ぶりに浴衣着ます!という方とのマンツーマンだったので、レッスン中に思ったことが記憶残る程度には落ち着いてレッスンが出来たようです。
以下、忘備録です。
紐の扱い方がとても重要と再認識。
「 腰紐を結びます、胸紐を結びます」
というと一動作だけど、当てる位置、手の早さ、動かし方、もう自分では意識しないでやっているけど実はコツがいくつかある。
紐をからげる時の位置ひとつとっても、やりやすい位置とその理由がある。という事を、まどろっこしいようだけど、それを一つ一つ伝えることでスムーズにやって貰えたりする。
でも、手順とその手順を行うためのコツは切り分けて伝えないと、人によっては「着付けは覚えることが多くて大変!」と思ってしまうのかもしれない。
結果こうなればOKですよ。という事を示した上で、上手くいかない方には、そのためにはこう動く事がコツですよ。と、上手く伝えられると良いな。
裾を決める時の襟先の持ち方、動かし易い持ち方があるけど、なかなかそれが伝わらずに苦戦。そうゆう場合はそこに時間を取られても良くないので、進んでしまった方が良いのかもしれないけど、わかりやすく伝えられるようになっておきたい。
背中のシワをとる手順も、背中に手を回すことに慣れていないと、背中でどっちが腰紐か胸紐かわからないのだなぁ。と。
前から指で伝って行って貰えば良かったかなと、終わってから思いいたる。
あと、浴衣が1通り着れたら写真を撮りたいと仰っていたのに、忘れてしまって大反省。
一通り着終わったら、写真撮りたい方がいないか確認する流れにした方が良いかな。
今回も、着物を着れなかった頃はここで躓いてたなーと思い出させてもらえて、とても勉強になりました。
一つ一つ躓き減っていき、出来なかったことを忘れるくらいに手が自然に動くようになって着られるようになった着物。これからは逆に一つ一つ思い出して蓄積していく作業です。