きもの 草々

着物着付け師、着物講師を目指して勉強中。着せつけ練習や着物でのお出掛けの記録。

数値にする

私の先生の信念は「着付けは理論」なので、上手くいかないところを質問すると、"ここをこうするから、こうなる"とはっきり言葉で教えてくれる。
もちろん、私は飲み込み遅いから言葉で聞いたからといってスグにできるようになる訳ではないけど、上手くいかない理由が分かっているのと分かっていないのとではかなり違う。
頭では理解できるその理論が、練習を重ねることであるときストンと体に落ちる。

この先着物に携わる仕事がしたいと思っているので、教わるばかりではなく自分でも着付けを説明できるように、どんな言葉が理解しやすいか考えて一つ一つの動作を言語化していかないといけない。
 
例えばお太鼓を理想の形を数値にしてみると。
 
決めたいお太鼓のサイズが(高さ26cmでタレ先6cm)だとすると、帯枕をした時点でタレは枕の上辺から何センチ垂れてるのがいいのか。

お太鼓高さ26cm+(中の折り返し部分21cm×2)+タレ先6cm=74cm
布の折り返しの余分を1cmほどさらに足して、75cmがベスト。の計算になる。

帯締めの両端をちょう同じ長さにするには、

結ぶ直前の差を何センチにしておくのがいいのか。

左半身側を房を除いて1.5cm長くしておく。
結ぶ時に輪を作る方が左側なので、その分を少し長く取っておく。

最初に数値をきっちり決めて、実際に測りながら着付けする。

 

お太鼓なら、帯枕を締めた時にタレの端が自分の足のどの位置にあれば理想の形になるのかを知る。
それを何度か繰り返すと測らなくても感覚が掴めてくる。
慣れるまでは最初にクリップとかで目印付ける。(クリップ外すの忘れないようにしないとだけど。)

自装も他装も同じ。
測らなくても常に理想の着付けになるように、頭で考える理論が自分の体に落ちるまで、繰り返し練習頑張る。