振袖お着付け。課題の解像度
大宮の呉服屋さん
吉澤教室から派遣されて2度目の振袖お着付け。
腰後ろの補正入れすぎたな。
前回が少なすぎたので、
反動で入れすぎてしまった…
入れればいいってもんじゃないのは分かってても、
適正量の見極めってほんと難しい。
でも前よりは
上手く行かなかった原因を切り分けて把握できるようになった?かな?
前は、全体的になんか分かんないけど上手くはいってない!
ダメだったー!
だけだったけど、
ココをもっとこうすれば全体でこうなったな、
が分かるようにはなってきたと思う。
問題の解像度が上がった感はある。
やっと、やっと😂
何事もゆっくりしか進めないけど、
人と比べず昨日の自分と比べる!
だけ意識していかないと。
自己肯定感下げない
が私には第1優先。
胸前の補正は上手くいったし(胸下の段差はもっと埋めたら良かった。)
積極的にお話も出来た方だし、
自分を褒め褒め。
他装* 美しい着付けを目指す(その1)裾
日中の気温が20度を超えるようになって、日差しも急に強くなってきました。
去年は首の後ろの日焼け止めを怠ってかなり黒くなって焦ったので、今年は面倒がらずに日焼け止めと日傘で今から対策をとろうと思います。
前回から引き続き、着る人が最大限美しくみえるように着付けることを考えていきます。
どの部分をどのように調整したらイメージが変えられるのかを自分の中で明確にするために、整理して書き出したいと思います。
着付けは下から上の順番で仕上げていくので、下から順に書き出していくことにします。
先ずは「裾」です。
裾の長さは一般的にフォーマルシーンの着物の場合は床スレスレにします。
カジュアルな遊び着であれば床から1〜2cmくらい上にします。
そして着物は「裾つぼまり」に着付けますが、
カジュアルな遊び着としての着物よりもフォーマルシーンの着物の方が裾つぼまり具合はより強めにします。
この2点については単純に、女性らしく上品にみえるためこのセオリーが定着してきたようです。
↓着物は小紋ですが礼装想定での練習記録です。
右側の裾が床スレスレより上がってしまっています。
上手な方はほぼ真っ直ぐスレスレに着付けるんですよねぇ…。
一言にフォーマルな場所といっても、結婚披露宴、立食パーティ、卒入学式、など様々ありますが、基本的に礼装では大股で歩くような事は無いという前提で立ち姿の美しさを優先した着付けにします。
足元が覗かない方が品良く足のサイズも小さく見えますし、適度な裾つぼまりにした方が後ろ姿がすっきりほっそりと見えます。(裾がつぼまり過ぎるとお尻が大きく見えますが。)
一方、街歩きなど遊び着として着る場合は動きやすさを優先して長さ・つぼまり具合共にフォーマルより控えめにしますが、礼装ではないのでもし好みがあればにご希望に合わせて良い部分と思います。
私は普段着物でも裾は長めが好きなのでそうしています。
着物の「裾」は人に合わせて調整するというよりは "着用シーンに合わせて調整する部分" ということになります。
以前着付け師さんから聞いた話ですが、卒入学式のお着付けで、式場で草履からスリッパに履き変えないといけない学校の場合は、裾は床スレスレよりは少し短めに着付けるそうです。
ペタンコのスリッパだと裾が汚れてしまう危険があるためです。
学校によっては靴や草履のまま入れる事もあるかもしれないので、それは当日着付ける前までにご本人に確認をして、もしスリッパに履き替える場合は、それを考慮して少し短めに着付けた旨をお伝えした方が良いとの事でした。
どんな場所でどんな行動をとる予定なのかというところまで、着付ける人としっかりコミュニケーションをとって知っておかなければいけないのだとよくよく納得したお話でした。
茶席の場合も裾は少しだけ短めです。
やはり足袋で動きますし正座から立ち上がる時に裾が長すぎると踏んでしまいやすいためです。
以上、「美しい着付けを目指す(その1)裾」でした。
ここまで書いてみて思ったことは、なぜそう着付けるのかという「理由」や「理論」の認識が覚束ない部分が多く、言い切る自信がないために座りの悪い文章になってしまいがちだなーということです。
裾に関することだけでも、自分の認識が実際合っているのかを所々調べながら書き進んでいる感じなので時間もかかります。
着物に関して知っている事はまだまだ少ないし考察も足りていないという事を痛感しました。
襟合わせの角度、半衿の出具合や見せ方、着物の衿幅、脇の布の処理、おはしょりの長さ、上前の幅、裾の長さ、帯の高さ…など、シーンに合わせその人の雰囲気や体型に合わせ、良くも悪くも如何様にも調整できる部分がまだ幾つかあります。
それもこちら側の自己満足ではダメで、あくまで着る人の満足に繋がらないといけない。
大変なことに足を踏み入れてしまったなとしみじみ考えてしまいます…。
まずは無知の知。ということで、より美しい他装を目指してこれから一つづつ研究して行きたいと思います。
他装* 1歩先へ
先日師匠から、「そろそろ、ただ着付けられるというだけではなく"その人が1番綺麗に見える着付け"も考えながら練習してみてね」と言われました。
着付けの手順は頭に入り、最初はかなり難しく感じていた左右対称の襟合わせやおはしょりの処理も目と手が慣れてきて、迷いは少なくなりました。
着付けのタイムや動きの荒さ、現場でのトラブル対応力などまだまだクリアしなければいけない課題はまだまだあります。
でも今後、個人で着付けの仕事をしたいのであれば「その人がより綺麗に見える着付け」が出来るのと出来ないのではリピーターの獲得に差が出ます。
「また次も着付けをお願いしたい」と思って貰えることは仕事を長く続けるためには必要ですし、何よりきっと自分が嬉しいだろうなと思います。
せっかくの素敵な着物でも着付けによってはその魅力が半減してしまいます。
着付ける側としてはそんな事態は避けなければいけません。
・その人と着物の魅力が最大限に出る着付けをする
↓
・着姿を沢山褒められたり(&着ていて苦しくない)
↓
・着物を着て良かった!また着よう♪
と思えるような、たまにしか着ないからこその特別感を十二分にも味わって貰えるような着付けを目指したいです。
では、その人がより美しく見える着付けとはどんな着付なのか。
TPOを踏まえた上でその人の雰囲気や体格、着物の格に合わせた着付けを瞬時に判断して、ご希望も取り入れながらイメージ通りに仕上げていく。
ということだと思っています。
さらに、現場では様々な制約や条件のある中でベストな着姿にしなくてはいけません。
…今の私には気が遠くなるようです。
ですが千里の道も一歩から。
まずは1歩先に進みたいと思います。
まずはどの部分をどのように調整したらイメージが変えられるのかを自分の中で明確にするために、次のブログで整理して書き出してみたいと思います。
着物記録* 浅縹色江戸小紋と洒落袋帯
昨日の空の色が綺麗だったので水色が着たい!と思って今日は浅縹色の鮫小紋にしました。
白地の洒落袋帯を合わせました。
袷の帯ですが表地に少しだけ透け感があり、姉弟子さんから4.5月によく締めると聞いたのでそれに倣っています。
耳(二重太鼓の端の部分)が綺麗に重ならなくてちょっと悔しい…
通勤途中、道端でピンク色の花が目に留まりました。
花が全部下向いて咲いているのがなんとなく気になりました。
花の名前は詳しくないので調べてみたら「クリスマスローズ」でした。
下を向いて咲く花って、意外に多いんですね。
花を見た時に、「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」って言葉もあったなーと思い出しました。
まだまだ勉強中で何も実ってないですが、"奢らず謙虚に" 度々自分の言動を振り返ってみなくては…
日記* 今年の桜
今年の桜はゆっくり咲いてくれて長く楽しめるので嬉しいです。
寒いのでゆっくり花見をする気にはなれませんが、通勤途中に桜並木があり通りすがりに横目で楽しんでいます。
今朝は特に綺麗でした。
澄み切った空の水色と淡い桜のピンク色。自然の色ってほんとにうつくしいなー。と心癒されて仕事に向かっています。
最近Instagramでちょこちょこと着物系のアカウントを見つけてはフォローさせて貰って楽しんでいます。
素敵な着物、色合わせ、着方、写真の構図、カジュアル、フォーマル…、見ているだけでも目の保養です。
参考にしたい自装と他装のアイディアも沢山みつかります。
フォロワーが多い方はコーディネートの素敵さも然る事乍ら、やはり自分の主張がハッキリしていて理論的で、その理論をとことん突き詰めている研究肌の人だなーという感想を持ちました。
まず写真を見るだけでも、そうゆう方の写真はなぜか目に留まる気がします。
日記* 着方を覚えること
3月で娘が3歳になりました。
保育園に通っているので4月からは「かぜ組さん」から「そら組さん」に進級です。
しばらく前から本人も「もうすぐそらさんだからおねえさんなの!」と言ったりしていて、可愛いです。
この1年で、ずいぶん色々な事が出来るようになりました。
トイレで排泄できるようになったり、
食事を零さないように気を付けて食べられるようになったり、
1人で服を着て、リュックを背負って、靴を履く。
つい先日は自転車も漕げるようになりました。
先生が親身にご指導くださったことと本人の頑張りのお陰です。
ちゃんと教えてあげたら2歳児でこんなことまでできるんだー。と驚くことばかりでした。
洋服を着るのって着物を着るより簡単と思っていたんですが、着ること自体の難易度は本来洋服の方が高いのかも…と、たまに癇癪を起こしながらも1人で洋服を着ようと頑張っている娘を半年以上見てきて思いました。
取り敢えずズボンの片方に両足入れようとしよります。
むしろ裾の方から無理やり足を2本入れようとしてた時もありました。
Tシャツも裏表かつ前後ろで着ていたり、袖口から頭出そうとして出なくて泣いていました。
靴下は指が途中で引っかかっているのにそのままどこまでもどこまでも力いっぱい伸ばしていたり。
大人は普段無意識で何も考えなくても洋服を着られますが、無意識で出来るまで物凄く練習したことを覚えてないだけなのでした。
教える側も、なぜ上手く着れないのか、どこが悪かったのか、見本を見せながら何度でも子供が分かる言葉で説明してあげる必要がありました。
洋服と和服の違いはありますが、着方を教える事を仕事にし続けたいと思っている私にとっても勉強になった1年でした。
子供の個性に合わせながら根気よく丁寧に教えてくださる保育園の先生を見ていて、尊敬の念が止みません。
プロって凄いです。
そう言えば練習を始める頃に、サイズ感と素材や柄付きで娘ちゃんが着やすいものを持ってきてくださいねと先生に言われました。
まずは着やすいもので練習するのことは、洋服でも着物でも大事なんだなーと知りました。
今は、ファスナーの最初カチッと両側を噛ませるところがまだ難しいようで頑張って練習しているところです。
応援しつつも、「さーちゃんにはまだちょっとむずかしいみたい…」と言われるとやってあげたくなってしまいます。
着物いろは* 部屋の片隅に着物道具
私の着付けスペースです。
このカーテンの前で着物を着たり脱いだりしています。
カゴバックの中には、
衿芯
足袋
腰紐・伊達締めとクリップを入れたポーチ
肌着と裾除け
補正具
帯板
帯枕
を、だいたいこの順番でポイポイっと入れています。
中身が見えないように蓋代わりにストール被せてます。
着物を着る時は押し入れの衣装ケースから襦袢、着物、帯、帯揚げ、帯締めを出してきて、横の椅子に使う順番で積んでいきます。
襦袢に衿芯を差し込みます。
カゴバックから紐とクリップの入ったポーチを出して、ガバッと口を開けて本の置いてあるテーブルに乗せます。
左側に立面鏡が置いてあるのでそれをカーテン側に立て掛けて、着付け開始です。
ズボラ人間なので着るための準備も脱いだ後の片付けも極力手間を省きたくて、色々変遷を経て今はこの形に落ち着いています。
着物を着始めの頃って何が必要かを把握しきれていないので、着るための準備をすることが先ずハードルだったように思います。
着物道具は一箇所にまとめてはあったように思いますが、雑な性格ゆえ余計なものも混ざっていたり使う順にはなっていなかったりで、着始めてから「あ、あれがない。どこいった。」となっていました。
出来るだけコンパクトに、余計なものを入れず、しまうときに使う順番で乗せていくようにしました。
あと着物道具が入っているカゴバックを何となく目につく場所に置いておいたら「よし、今日は着物着ようかな」と思い出す頻度が上がった…ような気もします。
立面鏡も違う場所から運んでくるのも地味に面倒なので、出来るだけ近くに。
生活導線ならぬ「着物導線」を考えてみた結果のお話でした。