きもの 草々

着物着付け師、着物講師を目指して勉強中。着せつけ練習や着物でのお出掛けの記録。

アンティーク着物で「池田重子横浜スタイル展」へ

去年、銀座での展示に行きそびれて後悔してたところに、またこんなにすぐ観れるとは思ってなかったのでうれしい。

 

横浜生まれの超のつくお嬢様だったらしい。

 

一言にアンティークといっても、大正ロマン風もあれば江戸っぽいのもあり、可愛らしいのも、大人の普段着もあり、テイストが違うものがいっぱいで面白かった。

普段着でも礼装でもどのコーディネートにも、どこか1つは遊びがあった気がする。帯留めだったり、半襟だったり。

あれがファッション雑誌の特集タイトルに使われてる「抜け感、こなれ感」てやつなのかしらー。

 

1番心惹かれたのは、《娘への贈りもの「おもちゃ尽くしの振袖」》。娘さんのためにデザインした振袖だそうで、ほんとに可愛かった。

 

無地の着物に柄の八掛ついてるの、素敵だったー。自分で絶対やろう。

 

 根津のポニアポンさんで買ったアンティークの着物で。

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今年最後のお稽古

12月18日が2017年最後のお稽古でした。

とは言え、翌日19日が先生のアシスタントでお仕事の予定だったので、色々確認しておきたいこともあり、何だかソワソワしていた1日になってしまいました。

 

また今回も、お生徒さんのお稽古の見学をさせて頂いて、それもしっかり見て記憶しておきたかったので、ずっと気を張っている状態。

もう少しリラックスしたほうが、まだ頭も回るし良いのは分かっていても、なかなかそう出来ない不器用すぎる性格。

 

午前中から夕方まであっという間にすぎて、いつもどおりかなり押し気味で自分のお稽古の番に。

お稽古の内容は「特殊着付け」の予定でした。

着せ付けの現場では当然、いつも体調万全の標準体型で、且つぴったりの寸法の着物や帯をお持ちの方がいらっしゃる訳もなく、色々な状況や体型に合わせた着付けの仕方を教えていただけるという事でした。

いつも先生は、着付けの現場では臨機応変な発想と応用力がとても大事と言うことを話されています。どんな着付けを求められているかを読み取る力が必要という事も。

この先、現場で実際に色んな経験をする事も必要だけど、知識として知っている事が少ないと応用も何もできないので、まだまだ知っておくべき事が山積みです。

 

…という予定だったのですが、私の次にお稽古のお生徒さんが妊婦さんだったので、あまり遅くなるのも疲れてしまって良くないと思い、順番を変えてもらう申し出をした所、先生の発案で急遽本物の妊婦さんをモデルに妊婦着付けを教えていただく合同お稽古になりました。

お生徒さんも、お腹も出てきてこの先どうやって着物を着るのが良いか丁度知りたかったそう。

 

妊婦さんをお着付けする時の腰紐や胸紐の掛け方、お腹が大きくなった事で短くなってしまった帯の巻き方などを教えていただきました。

でも、どんな風に着るのが無理がないかはやっぱり妊婦さんそれぞれで違って、本人にしか分からない部分もあるので、一つづつ確認しながら着付けを進めるのが1番大事。

そして足に負荷が掛かるのと、貧血気味の妊婦さんも多いので、着物だけ着てもらったら、帯は座って巻いた方が良さそう。

 

自分もお腹が大きい時に撮った、妊婦着物写真はすごく良い思い出になってる。

ちょうど2年前くらいを思い出して懐かしい気分になったお稽古でした。

 

最後のお稽古の着物は、ちょいクリスマス意識でした。

赤い帯揚げに緑の三分紐(くらいの幅の何かの紐。)トランプタワーもツリーっぽいと言えば言える。

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帯結びレッスンのアシスタント

12月19日、趣通信さんスタジオでの吉澤先生の「袋帯の飾り結びレッスン」に、同期の弟子2人でアシスタントに入らせてもらった。

 

レッスン開催の先生の意図は、三重紐を使った華やかな帯結びは実は思うより簡単にできるので、ちょっとしたパーティなどでお友達に結んであげたりして楽しんでほしい。ということでした。

 

参加された皆さんは、経験者さんもいれば初心者さんもいてバラバラ。

でも皆さんが先生の手元を見ながら説明を聞いて、メモして質問して熱心にレッスンを受けていらっしゃったので、自分もますます頑張らないと!と刺激を受けた。

 

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設営と撤収では、動きが遅くて先生に怒られっぱなし。そしてますますテンパる悪循環でどうしようもなかった…

今出来るベストを考えて動くって、すごく難しい。

普段からもボーッと生きてないで、現場を想定してシャキッと頭を回転させて仕事する時間を作って訓練しないとだめだと痛感。

着物に関わらず、何か単発のバイトとかしてみようかな。慣れてる場所にずっといるだけじゃなくて、たまには知らない場所に行って働いてみよう。

 

終わってしまった失敗の悔しさと恥ずかしさを、次は同じことしないように、どうするのがベストだったのかを考えてしっかり覚えておく。

 

先生に、終わってからあまり動けなかったこととミスを謝ったら、「あなたは私を先生として選んでくれたんだから、私に迷惑を掛ける権利がある。だから私に迷惑はいくら掛けてもいいのよ。まぁ、外部の人に迷惑かけたらそれはめっちゃ起こるけどね〜」という言葉をいただいた。

 

厳しくて懐の大きい、やさしさもある本当に素敵な先生。

2018年はステップアップする!

 

 

 

和裁を知りたい

正直、お裁縫は苦手だから、着物を自分で縫ってみたいとは思わない…

でも、反物からどんな工程を経て着物になるのか、知ってみたいのと、練習で使っている長襦袢と黒留袖の背縫いや袖付けが裂けてきたのを直さなければ…

と、やっと重い腰を上げて、「いちばんやさしい和裁の基本(DVD付き)」なる本を購入。

 

とりあえず、算数が苦手すぎて反物を「積も」れる気がしないのと、あらゆる部分の布の端の始末が面倒くさそうー!

という事だけはわかりました。

 

和裁士さんすごい。

着物屋さんで八掛選びなど

日本橋のまめ咲さんで、東レシルックの反物を仕立てて貰うために八掛選びをさせて貰った。

 

ヤフオクで買った反物持ち込みなので、申し訳なくもとてもありがたい。

 

イメージ通りのグリーンのぼかし八掛があったので、仕立て上がるのが楽しみ。

 

店主のゆきこさんは、きものサローネのコーディネート投票でも2位を取ったことのあるくらいセンスが抜群なので、お店に置いてある商品がどれも心が惹かれるものばかりだった。

 

フォーマルを充実させていきたいと言う事を相談させていただいて、色々見せていただいた。

品数も多すぎず少なすぎずで丁度見やすいのだと思う。

多すぎても選びきれないし、迷いすぎて訳が分からなくてなってしまう。

 

ゆきこさんオススメの、帯次第で普段着にもカジュアルパーティにも対応できる飛び柄の小紋の反物。

好きな色味で柄も可愛くて、ベーシックだけど少し捻りもあって、すごく好きな感じだった。当ててみると顔写りも良さそうだし、上品に見える気がした!

しかも共八掛つきで、お得。

1日考えて、忘れられなかったので、購入する事に。

 

お金はかかるけど、これから、着物を着て楽しむだけではなく仕事にしたいと思っている以上、全ては無理にしても色々な着物を自分で着て善し悪しとか特徴が分かるようになりたい。

 

実際に仕事に出来る保証はないけど、ある程度の投資は必要。

という勢いも借りて、単に物欲に負けて好きなものを買う。

いっぱい着て元を取れば良い!

着物の防寒について

12月。

急に寒いので今日はダウンコートにしてしまった。

 

着物の防寒。

今年買ったニットの羽織が思いの他、暖かかったから、羽織とスヌードとアームカバーで凌ごうと思ったけど、1.2月はやっぱり辛いかなぁ…と弱気になってしまった。

 

着物コートは毎年探すけど、デザインと素材と値段のつり合いで納得出来るものに出会えずに、コートジプシーが続いている…

トリエさんのコート試着してみたかったけど、今年はコートの情報出てこなかったしな。

可愛いのはたまにあるんだけど、薄くて真冬に使えるか分からなくてなかなか買えない。

 

着物だと、胴回りは冷気を感じない。

首元、手首はマフラーとアームカバーで完全密封の勢いだけども、布越しに冷気を感じてしまうともう心が折れる

ダウン着てると「空気の層って大事…!」て思う。

ユニクロのウルトラライトダウンのベストを着物の上から着てみようかな。

 

下半身はユニクロ極暖ヒートテックレギンス一択。

 

足は足袋の下に絹の冷えとり五本指ソックスでも結局冷える。

手袋も逆に手が冷たくなるから苦手。体質?

今年も真冬はブーツかなぁ。

アザラシの防寒草履って暖かそうだけど、高価なのと皮を剥がれるアザラシを何故か想像してしまって悲しくなるので手が出せない。

ラビットファーとかは別に想像したりしないのに。

お稽古の見学 2017年11月

今月のお稽古の日には、3人の方のお稽古を見学させていただくことができた。

皆さん見学を了承してくださって有難かった。

 

どの方も裾よけ~着物の着付けまでのお攫いの回。

 

お2人の方がご自分で着てきた着物を一度脱いでからのスタートだった。

ご自分だけで着た状態でも、充分にきちっと着ておられた。

 

でも、お稽古が終わったあとの着姿は、どの方も裾が適度にすぼまって、背中とお尻にシワがなく、おはしょりも一直線で更に美しかった!

着物の柄の良さも引き立って見える。

姿勢もスタイルも良く見える。

 

先生がPERSOLさんのインタビューで仰っていた言葉、

(以下、引用)

「着物を自分で着られるようになる技術」と「着物を美しく着るための技術」では、朝ごはんとフランス料理を作るのと同じくらいクオリティーに差があるんですよ。」

まさにそれが目の前で確認できた。

 

ビフォー・アフターで、押し並べて皆さん美しくなってるって凄いことだな。と思った。

 

それぞれ、緊張気味の方、(お子さん連れだったので )なかなか集中が難しい方、リラックスされている方、お仕事で着物を着ている方も、そうじゃない方もいて。

 

先生は、伝えるべき事は伝えながらも、その人その人に合わせて言葉や手の出し加減、距離感を調整されている。ような気がした。

 伝えるだけ伝えても、その人が飲み込めなくては意味がない。

 

着物の腰紐を結ぶところはとても重要なところ。

手の動きの早さ、目線の場所、押さえる手の強さがどれくらいか、紐の位置、気持ちは焦るけどゆっくり確実に一つ一つの動作をすると、いかに綺麗な着姿になるのか。

後ろにいてはっきり現象として見ることができた。

みなさん、着姿が変わって驚いているご様子だった。

 

お稽古に来たら、驚き、嬉しさ、課題、何かしら持ち帰って貰えるような先生にならないといけないんだなと思った。

 

とはいえ!まずは伝えるための自分なりの筋書きが必要。

12月は原稿作成を頑張る。